国政報告

拝啓
    年の瀬を迎え、お忙しい毎日かと拝察致しますが、お変りございませんか。
    先月の総選挙におきましては、私の名前を書いて頂く機会もなく、いわば戦わずして敗れたような形となってしまいました。年初一月の千人集会以来、一貫してご支援下さった皆様方には、何と言ってお詫びをしてよいか分かりません。まことに申し訳ございませんでした。私自身も、党内の公認決定の経緯を正確に読めなかったことが、悔やまれてなりません。
    選挙の結果、二大政党制へは大きく前進しましたが、非自民政権の樹立による日本の改革には手が届きませんでした。次のチャンスは明年夏の参議院選挙です。
    後援会や民主党の中には、参院選に出馬すべしとの声もあります。しかし熟慮の末、私はこの際非議員の立場のまま、経済と政治の分かる専門家の一人として、日本の改革に貢献する道を探る決意を致しました。
    国会議員として世田谷のお役に立つことが出来なくなるのは真に残念ですが、何卒事情ご賢察の上、今後ともよろしくご交誼の程お願い申し上げます。
    いずれ拝眉の上ご挨拶申し上げる機会があろうかと存じますが、取敢えず書中をもってご報告致します。
    厳寒に向う折柄、呉々もご自愛専一にお過し下さい。明年が皆様にとって素晴らしい年でありますように。


敬具


平成十五年十二月吉日

前衆議院議員
経済学博士
鈴木淑夫

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