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【著作】鈴木淑夫の本 |
発行年 | 書 名 | 発 行 | 備考 |
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2003 | 改革と景気は両立する | 大修館書店 | |
![]() | 「創る」改革が日本を救う! 不良債権処理と財政赤字削減を急ぐな! エコノミスト議員からの警鐘 ! 小泉改革は、不良債権処理の加速、公共投資の削減、国債発行の抑制など「壊す」ばかりで「創る」ことを知らない。これでは景気は悪くなるばかりだ。規制撤廃、地方分権、大幅減税などで、政官業癒着の温床となっている古い仕組みを「壊し」、民間活力を引き出す新しい仕組みを「創る」のだ。そうすれば改革と景気は両立し、「元気な民間、小さな政府」が実現する。 | ||
1999 | 「デノミ」の政治経済学 | 東洋経済新報社 | |
![]() | 円を「普通の通貨」にしよう!! 先進国の中で、第二次大戦後に物価が何百倍にもなったフランスとフィンランドは、それぞれ1960年と63年に通貨呼称単位を100分の1に直すデノミを実施した。ひとり円だけが先進国の中で第二次大戦後の大インフレーションのあと始末をせず、先進国と3けたの為替相場で向き合ってる。このような20世紀の負の遺産を、そのまま21世紀に引きずっていってよいのか。 しかもその日本は、GDP世界第2位、対外純資産残高世界1位の経済大国である。ドル偏重で通貨危機を招いたアジア諸国は、貿易と資本取引で関係の深い経済大国日本の円をもっと使いたがっている。しかしその円が0.0095ドルでは、国際取引の価値尺度として失格しており、使い勝手が悪いことこの上ない。円を国際公共財として世界、とくにアジアに提供するためには、ドル、ユーロとそろうように、「100分の1のデノミ」を実施しなければならない。それが21世紀初頭における日本の大きな国際貢献である。 | ||
1998 | 政策不況 脱出の道筋 | 東洋経済新報社 | |
![]() | 97〜98年の政策不況の本質とそこから脱出する政策的道筋を論じた本。旧新進党は、97年夏に、体系的政策として「日本再構築宣言」を発表したが、その作成の過程で蓄積された資料やシミュレーションが基礎となっている。具体的には、政府の財政再建最優先政策の間違いを指摘した上で、旧新進党の基本的な考え方である「経済再建なくして財政再建なし」をデータに基づいて論じる、いわば「日本再構築宣言」の経済・財政分野の解説本といえる。旧新進党の「財政構造改革プロジェクトチーム」の7名が各論を執筆し、経済・財政政策の責任者であった鈴木淑夫と政審会長の野田毅が本全体のイントロダクションに当たるプロローグを共同執筆した。また、総論に当たる第1章では、鈴木、野田が対談を行っている。野党の国会議員が自ら執筆した経済分析の書という点で、注目されている。 | ||
1997 | ビッグバンのジレンマ | 東洋経済新報社 | |
![]() | 第140回通常国会(97年1〜6月)終了後の97年7月、鈴木淑夫が一気に書き下ろした最新の著作。日本の金融規制撤廃と金融税制の国際標準化が十分行われないうちに、98年4月の為替管理完全撤廃が行われると、日本は国際競争に敗れて金融空洞化が加速する。だからといって金融規制の撤廃と金融税制の国際標準化を一気に進めると、不良債権を抱える日本の金融機関の倒産が増え、金融危機が生まれる。このジレンマを解決するには、一方で規制撤廃と税制の国際標準化を急ぎ、日本の金融機関が負っているハンディキャップをなくし、他方で個別金融機関の破綻が金融システム全体の動揺を招かないようにセーフティネットを強化し、また、改革の痛みを吸収するマクロ経済の発展を中期的に図ることである、と説く。第1部では、ビッグバンのジレンマを詳しく分析し、規制撤廃と税制の国際標準化の促進を具体的に説き、第2部では、ビッグバンに対応した金融行政の在り方や、不良債権処理の強化策を論じ、第3部では、ビッグバンの公共版ともいうべき財政投融資制度の改革を論じ、政府の財政構造改革の問題点を批判する。それは同時にビッグバンの痛みを吸収できるような日本のマクロ経済発展の処方箋でもある。 | ||
1996 | 実践ゼミナール 日本の金融 編著 | 東洋経済新報社 | |
![]() | 東洋経済新報社が出版している一連の「実践ゼミナール」の一つ。1986年に出版された鈴木淑夫編『実践ゼミナール 日本の金融と銀行』の改訂版で、今回は慶応大学岡部光明教授との共編。執筆者は日本銀行、民間銀行および大学の教授達。金融の実情と理論を踏けうまえた実践的な入門編。 | ||
1996 | ケインズは本当に死んだのか 共著 | 日本経済新聞社 | |
ケインズ没後50周年を記念し、鈴木淑夫を含む8人の学者、エコノミストがケインズ理論の現代 的意義と限界について執筆。巻末の座談会はこの本の編集者金森久雄氏が司会し、篠原三代平教授、 小宮隆太郎教授、鈴木淑夫の3名が参加。 | |||
1995 | 円デフレとドルインフレ | 東洋経済新報社 | |
![]() | 1ドル79円75銭まで超円高が進んだ1995年の日本経済とアメリカ経済を分析。何故経済が停滞する日本の通貨が強く、経済が発展しているアメリカの通貨が弱くなるのかを解明、超円高とデフレから脱出する政策を提言。それは政府の財政構造改革の強行で再び経済停滞→経常黒字拡大→超円高が起こりそうな現代にも生きる政策提言である。 | ||
1995 | 日本的金融政策 | 中国発展出版社 | 中国語版 |
![]() | 1993年に岩波新書として出版された『日本の金融政策』が中国語に全訳、中国発展出版社の発 展文庫の1つとして出版された。 | ||
1994 | 不況克服後 日本経済の将来像 −悪循環からの脱却− | 東洋経済新報社 | |
![]() | 平成不況の中で経済の停滞が経常黒字の拡大を生み、それが円高をもたらして日本の輸出産業を苦 しめ、更に経済が停滞するという悪循環から脱出する為の経済政策を提言、日本経済の将来像を描 いたもの。 | ||
1994 | 現代エコノミスト選集 日本経済の50年 鈴木淑夫集 | NTT出版 | |
![]() | 鈴木淑夫のほか、篠原三代平、宮崎勇、竹内宏、金森久雄の計5名の著作集を現代エコノミスト選 集5巻として出版したうちの一巻もの。鈴木淑夫集は金融政策論、金融改革論、物価論、日本経済 論の4つに分けて過去三十数年間の著作、論文の中から代表的なものを収録、一貫した“自由化” の主張が鮮明。 | ||
1994 | 金融辞典 編著 | 東洋経済新報社 | |
![]() | 館龍一郎東大名誉教授を編集委員代表とし、鈴木淑夫、貝塚啓明東大羽名誉教授、蝋山昌一阪大教 授の3名を責任編集者として編纂した日本の金融辞典の決定版。 | ||
1993 | 日本経済大躍進 | 中華民国経済部国際貿易局 中国語版 | |
1991年に出された「いつまで続く日本経済の躍進」を全訳した中国語版。 | |||
1993 | 日本の金融政策 | 岩波新書 | |
![]() | 岩波新書として出版された鈴木淑夫の金融政策論の最新版。バブルの発生と崩壊に対する金融政策 の責任を論じ、日本銀行法の改正を主張。日本の金融政策に関する入門書であり、啓蒙書。 | ||
1992 | 日本経済の再生 −バブル経済を越えて− | 東洋経済新報社 | |
![]() | バブルの発生と崩壊を伴う平成景気からの負の遺産と正の遺産を整理し、負の遺産を克服して、正 の遺産を生かすための日本経済再生の処方箋を論じたもの。 | ||
1991 | 国際化時代の自由秩序 共著 | 春秋社 | |
西山千明立教大学教授の退任記念論文集。鈴木淑夫「将来の通貨体制における日本の役割」が集録されている。 | |||
1991 | どこへ行く日本経済 戦後経済史に学ぶ 共著 | 東洋経済新報社 | |
8人の学者、エコノミストが専門分野について戦後の日本経済の推移を論じたもの。鈴木淑夫「戦 後金融政策の役割とその効果」を集録。 | |||
1991 | いつまで続く日本経済の躍進 | NTT出版 | |
![]() | 平成景気の末期に日本経済躍進の原因を分析した書。 | ||
1991 | 金融用語辞典(第3版) 編著 | 東洋経済新報社 | |
![]() | 鈴木淑夫が編者となり、総て日本銀行と野村総合研究所のエコノミストが執筆した金融用語辞典の最新決定版。 | ||
1991 | ポスト湾岸 日本と世界はこうなる 共著 | 東洋経済新報社 | |
湾岸戦争後の日本と世界の将来について、5人のエコノミストが論じたもの。鈴木淑夫「日本経済: 最善のシナリオはどこまで続く」を集録。 | |||
1990 | 日本経済日はまだ高い | 東洋経済新報社 | |
![]() | ビル・エモットの日本経済没落論に対抗し、政策が適切なら日本経済はまだ発展を続けると主張したもの。 | ||
1989 | Japan's Economic Performance and International Role | 東京大学出版会 | 英語版 |
![]() | 橋本総理の補佐役である岡本行夫氏が、「日本経済を外国人にも分かる論理で説明した初めての本」と強く推奨する書。英語版。 | ||
1988 | Toward a World of Economic Stability:Optimal Monetary Framewark and Policy (Editor) | 東京大学出版会 | 英語版 |
鈴木淑夫が日本銀行理事調査研究担当であった時に行われた国際会議のproceedings。 | |||
1988 | The Japanese Financial System (Editor) | オックスフォード大学出版会 | 英語版 |
鈴木淑夫が日本銀行の金融研究所所長の時、編者として上梓した『わが国の金融制度』の英訳本。 | |||
1987 | 日本金融自由化和金融政策 | 中国金融出版社 | 中国語版 |
1985年に出版された鈴木淑夫『金融自由化と金融政策』の中国語への完訳本。 | |||
1987 | 世界の中の日本経済と金融 | 東洋経済新報社 | |
日本経済の国際的地位が向上してきた80年代後半、世界の中における日本経済と金融の位置づけおよび役割を論じた書。 | |||
1987 | 日本![]() | 韓国銀行 | 韓国語版 |
鈴木淑夫が日本銀行の金融研究所所長の時、編者として上梓した『わが国の金融制度』の韓国語への完訳本。 | |||
1987 | 日本的金融制度 編 | 中国金融出版社 | 中国語版 |
鈴木淑夫が日本銀行の金融研究所所長の時、編者として上梓した『わが国の金融制度』の中国語へ の完訳本。 | |||
1987 | 転換期の金融政策 −日本の対応− | 韓国経済新聞社 | 韓国語版 |
1985年の鈴木淑夫『金融自由化と金融政策』の韓国語への完訳本。 | |||
1986 | 実践ゼミナール 日本の金融と銀行 編著 | 東洋経済新報社 | |
この本の最新版は1996年『実践ゼミナール〜日本の金融〜』である。 | |||
1986 | わが国の金融制度 編 | 日本銀行金融研究所 日本信用調査(株) | |
鈴木淑夫が日本銀行の金融研究所所長の時、編者として、金融研究所スタッフの総力を挙げて作成した日本の金融制度の解説本。 | |||
1986 | Financial Innovation and Monetary Policy:Asia and the West (Editor) | 東京大学出版会 | 英語版 |
鈴木淑夫が日本銀行の金融研究所所長の時に主催した国際会議のproceedings。 | |||
1986 | Money,Finance,and Macro-economic Performance in Japan | エール大学出版会 | 英語版 |
1983年に日本で出版された鈴木淑夫『日本金融経済論』の英語版。 | |||
1986 | 日本銀行的貨幣政策及其調節機能 | 中国金融出版社 | 中国語版 |
鈴木淑夫が北京で行った戦後の日本金融政策に関する3回の連続講演の記録を、中国金融出版社が まとめて出版した中国語の本。 | |||
1985 | Monetary Policy in Our Times (Editor) | マサチューセッツ工科大学出版会 | |
鈴木淑夫が日本銀行の金融研究所副所長の時に、江口英一所長と共に主催した国際会議の proceedings.。 | |||
1985 | 金融自由化と金融政策 | 東洋経済新報社 | |
ようやく進み始めた金融自由化の下で、金融政策がどのように変っていくかを論じたもの。 | |||
1983 | 日本金融経済論 | 東洋経済新報社 | |
当時世界的潮流となったマネーサプライ重視の金融政策運営と、その背後にある経済理論を詳しく 論じた書。 | |||
1981 | 日本経済と金融 −その転換と適応− | 東洋経済新報社 | |
高度成長の終焉と変動為替相場制への以降直後の日本経済と金融について分析した書。 | |||
1980 | Money and Banking in Contemporary Japan | エール大学出版会 | 英語版 |
1974年に日本で上梓した鈴木淑夫『現代日本金融論』の英語版。 | |||
1980 | 金融 | 日経文庫 | |
鈴木淑夫が日本銀行松本支店長の時代に信州大学で講義した講義録を基に、日経文庫としてまとめた金融の入門書。 | |||
1975 | 生涯設計計画 共著 | 日本経済新聞社 | |
故村上泰亮、蝋山昌一両教授と共に鈴木淑夫が取りまとめ、当時の三木首相に提出した「生涯設計(ライフサイクル)計画」を出版したもの。 | |||
1974 | 現代日本金融論 | 東洋経済新報社 | 第15回エコノミスト賞受賞 |
鈴木淑夫が東京大学に提出した学位請求論文であり、また第15回エコノミスト賞を受賞した著書。 日本における金融政策の効果波及経路を資産の一般均衡論の立場から構築した理論モデルで論じ、 計量分析によって実証した。 | |||
1971 | インフレーションと通貨危機 | 日本国際問題研究所 | |
鈴木淑夫が1967〜1970年まで日本銀行のロンドン事務所のエコノミストとして英国に滞在 し、学んだことを基に書いた、世界的なインフレーションと通貨危機の分析。 | |||
1968 | 国債管理と金融政策 編著 | 日本経済新聞社 | |
大量の国債発行が始まり日本でも国債管理と金融政策の関係が論じられ始めた頃の論文集。編者は 館龍一郎、小宮隆太郎および鈴木淑夫。 | |||
1966 | 金融政策の効果−銀行行動の理論と計測− | 東洋経済新報社 | 第10回日経経済図書文化賞受賞 |
ジェームス・トービーのマニュスクリプトから強い示唆を受け、日本の金融政策の効果波及経路を 分析する理論モデルを作り、銀行行動を計測した書。第10回日経経済図書文化賞を受賞。 | |||
1964 | 日本の通貨と物価 | 東洋経済新報社 | |
鈴木淑夫が初めて単独で著した処女作。ミルトン・フリードマンから強い刺激を受け、日本におけ る通貨と物価の関係を実証的、理論的に分析。既に金融自由化を主張している。 | |||
1962 | 経済成長と物価問題 共著 | 春秋社 | |
吉野俊彦編であるが、全体の1/3にあたる日本の物価問題を鈴木淑夫が著述した。昭和30年代 後半の消費者物価の上昇と卸売物価の安定の関係を論じたもの。 |